武術を始めてすぐの頃、先輩から人込みでぶつからなくなった、またそれを練習すると耳にした。それまであまり意識したことがなかったが、人にぶつかるような覚えはない。よく考えてみればボクサーにとってはあたりまえのことなのではないかと思う。ボクシングの練習にもともとそういうものは組み込まれている、シャドウは込み合うリングに好んで入っていって、その中を縫うように行う。当時世界二位までいったボクサーの近くのシャドウはもうすれすれで時に身を固めてしまう程だったし。
フットワークというとピョンピョン跳ねるイメージをもつかもしれないが、より足捌き、体捌きと言ったほうが的を得ているかもしれない。いろんなことでボクシングの中に潜む武術を感じます。