今週末は、最近ライトヘビーが熱いカナダ、ケベックでスーパーマンにスコーピオンが挑戦します。

スーパーマン、ご存知アドニス・スティーブンソンのWBC防衛戦、対するスコーピオンとは、1つ下のクラス元Chサキオ・ビカ、戦績を眺めるとカルザゲ、ブテ、アンドレウォードとそうそうたるメンツとの対戦があるにもかかわらず、キャリア中ダウンなしのハードパンチャーでタフガイ。アゴに不安のあるスーパーマンにとってはいかにも危険な相手に思えます。ウォードもインファイトでは苦戦してアウトに切り替えての判定勝ちだったそうで、これまで比較的対戦相手を選んできた感もあるスーパーマンは試されることになります。

エマニュエルスチュワート最後の教え子といってもいいスティーブンソンは「KOを狙う、なぜなら自分は名門クロンク出身、それが使命」とかっこいいことを言っています。

今回の試合の勝者はそのコバレフとの指名防衛戦をWBCに通達されていて、スティーブンソンもやる、と宣言しています。これまでコバレフから逃げていると散々言われてますが、周りは勝ってもタイトルを返上しるのではないか、と半信半疑のようです。もっともそれは、スティーブンソン本人の意向というよりはプロモーターやボクシング界の政治的なからみが色々背後で渦巻いているようではあるのですが。

さて、この日の前座に同郷ロシアからアマでコバレフに2勝した、というアーター・ベタービエブ(Artur Beterbiev、アルツール・ベテルビエフ?)が元チャンピオンのガブリエル・カンピージョとのプロ8戦目、大きなテストになることでしょう。すぐにでもコバレフと戦う、そしてアマのときと同じように勝つと豪語。もっともコバレフのほうも応じていて、初戦はガス欠の判定負け、2戦目は地元判定と言っていますが、はてさて。

WS000047