ゴールドマンサックスといえば、世界一の投資銀行だった、日本の言うところの証券会社にあたろうか。米国政府に人材を送りだし、ガバメントサックスというニックネームを持つまでの。

ただし、リーマンショック後たしか、銀行法が変わったのだったか、救済のため銀行に株を握られたかで、投資銀行のカテゴリーはなくなってしまったかもしれない。

そのゴールドマンサックスのエリート中のエリート、出世街道ど真ん中を歩いていたような人の暴露本。実に生々しく面白く読めます。

かつて名門は名門としての誇りを持ち、他投資銀行とは一線を画し、自分たちの利益最優先ではなく、お客様優先で信頼も厚かったはずなのに、いつの間にか、客をカモとするように落ちぶれていく・・・

そんな中、上司に訴えるも、彼ら、彼女らも超高給に、わかっていながらも何もしない。著者は地位、想像できないような報酬、すべてを投げ捨て、告発本を。

日ごろから銀行、証券の言う事は信じまいと心してますが、やっぱりそうなんだ。日本は別なんて思うのは遠い昔、今や国境なんてないし、人はみな一緒ということを自覚しようと思いました。