「掛かるから上がるのか」、「上がったから掛かったのか」。

最初のころ繰り返し自分に問うた問いかけだ、きっと同じ疑問を持つ人もいるはずです。

今、振り返るとこれは明白ですが、ここへ至るまでは、何度も何度も考えました。

冷静に考えれば、後者が正だとすると矛盾が生じる、手が上がった状態で無力化されたとするならば、手を上げていく過程では力を使っていてもかまわないことになってしまうからだ。「力はまったくいらない」と矛盾する。

このことからも前者が正解となる。相手が抵抗できない状態にされてしまっているから、手はいとも簡単に上がるのです。つまり上がるが良しとするのではなく、上げる前とその過程が問題だ。

なぜここに上げる過程も入れたかというと、上げる過程で掛け直すことをしょっちゅうやっているからです。

なかなかどうして、上げる前に完全無力化というのは難しいことです。初期の抵抗をなくしたとしても、ちょっと上げると次の抵抗点があったりする。サッとやってしまうのもありだが、この場合それを失敗とせず、その抵抗点でもう一度掛ければ良いし、そしてまた次の抵抗点で、といった具合に。細かくかける、繰り返しかける。

それらが切れ目なくつなげるのが、動的にかけるということになる。

それに対し、難しい完全無力化の場合は、いわば静的にかけて、あとは上げるだけとなり、上手くいくと、やはりこちらのほうが気持ちいいものです。

では、手が上がったことの意味は、動的上げ手では無力化も完了し、浮いた状態。

静的上げてでは、単に浮かされた状態、と言って良い。

物事に絶対は難しいのだから、両方できないとならないし、動的から始めて静的を目指すのが良い。