武術家、芸術家、職人、その道の達人にはなで肩の人が多い、とある本にあったのを記憶している。

たしかにそんな印象がある。達人は肩の力が抜けきっているのは、そうであろう。それがなで肩を連想させてくれる。

ところがこの「なで肩」、あまり良いことではないらしい。なで肩の状態では肩の筋肉、僧帽筋(そうぼうきん)が下に引っ張られて伸びきり、常に緊張を強いられ、肩が凝った状態なのです。

つまりなで肩=肩の力が抜けている、とは必ずしもならない訳で、なで肩という言葉の響きや、見た目からバイアスがかかってしまうのかもしれない。

他の分野はともあれ、格闘家には、お相撲さんなんかに見る、逆に僧帽筋が発達していてなで肩の場合はどうなのだろう。