上げ手において、人は親指がなければ抑えられないという、あまりに有名な言葉がある。

では実際にやってみた人がどれだけいるだろう。抑えるときに親指を残りの4本の指と同じ側によせて、抑えてみる。そして上げ手を受けてみる。

もし、やったことのある人なら、抑えることができないことは容易に分かる、そして、そこにはとてつもないヒントがある。抑えられない、つまり力が抜かれた感覚が分かる、力を抜かれた疑似体験ができるのです。

そして、「では、どうやったら親指があっても同じようにすることができるか」それを突き詰めれば、謎は、絡みあう謎の糸は一本ずつ解けていくのです。

どうやら、瓢漂会ですら、直接いくら物理原理を伝えたところで、なかなか難しいようです。誰もできるようにならない。だから、頭で理解するだけでは足りないのかも、そこに実体験を通して、そして自ら考えることで、この難しい技術を少しずつものにしていくことも必要なのかも知れません。

まだ試したことが無いなら、是非やってみてほしい。直に!

瓢漂会
AF:無力化法
KV:崩し理論