ボクシングは前腕の構えが、他の打撃系武術とは異なるのが大きな特長だ。

打撃系武術では前腕、手から肘までが地面に水平に近い構えとなる。そうすると打撃はまっすぐ打ち出すだけで、的に最も効率良く当たる。的、つまり相手は立っているから、その面に対して打撃は垂直、90度に当たる。当たれば、こちらのエネルギーはロスはほとんどない衝撃を伝える。

ところが、ボクシングでは、その前腕の構えが、地面に対して垂直に立つ。その最大の理由は、そう顔面の急所を守る、ガードするためだから。たまにノーガードを見ると、やはりそれは前述からもオフェンスを最大化するために、そして打った感、打ちやすさを求めそうなる面もある。

ジェームス・トニーやフロイド・メイウエザー、今ならティモフィオ・ロペスのようにショルダーロールを駆使して前の手を打ちやすくしても、後ろ手はやはり垂直に立てて顔をガードすることに使う。

では、ガードする垂直に立てた前腕を効率良くパンチに変えるにはどうしたら良いか。打ち出す時に素早く肘を上げることだ、肘が上がれば拳と肘は水平に、より早く到達できる。

そしてインパクト付近ではその、上昇する肘に引き上げられ上がる肩がアゴをガードしてくれる。

したがってボクシングでは、脇を絞る、肘を閉めるはボディを守る構えであり、打つ時に肘を閉めるのは、前腕の水平が遅れてしまい良くない。

WS000047