ファイト武録

月下
聖杯伝説 宝物み〜つけた! Since 2005
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カテゴリ: ボクシング

ロシアワールドカップが幕を閉じました、でもまだまだ今年の夏は熱い。モスクワでWBSSがとうとう決勝、超激戦クルーザーの準決勝を勝ち上がり依然全勝同士、4つのメジャータイトルとヘビー級への試金石。

見ていて面白い、私好みのボクシングを見せてくれる、ムーバー、ウシク。オリンピックチャンピオンや、アマであのベテルビエフに連勝など知るぞ知る。

そして、ヘビー級でも十分通じるだろう破壊力を持つガシエフ。どんな戦いになるか想像もつきません、ただ一つ言えることは、準決勝を見てもファンの期待を満たしてくれることは間違いのないことでしょう。

両者ともにヘビー級挑戦を公言してます。

あと、もう一つ今週末にはスーパーウエルター、KOアーティスト、ムンギアの初防衛戦、リアム・スミスを迎えます。タイトル挑戦でサダム・アリをものともしないタイトル奪取は戦慄でした、突如、GGGやカネロとの対戦者候補に躍り出たムンギア、こちらも必見。

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戦うレジェンド、マニー・パッキャオがルーカス・マティセのWBAベルトに挑戦します。

今回はすべてが違います。

コーナーには長く連れ添ったフレディ・ローチはいません、トップランクのプロモートでもありません。場所はマレーシア、クアラルンプール。

かつてパッキャオの後継者とまで言われたマティセ、数年前なら大注目となったであろう、でもやはり、好カード。

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ボクシングは右構え、左構えで学んでいくので、左右の足の前後が入れ替わるようなクロスステップはとても難しい。

空手や拳法などでは、例えば左構えから右着きで右足が左足を超えて前に踏み込むような場合がある。それがボクシングの半身ではそれが逆に足かせとなってできない。メイウエザーと戦ったマクレガーはサウスポースタンスから左突きで左足が右足を追い越す場合がかなりあり、解説もボクサーでないスタイルからだと叫んでいた。

でも、そんなことはなく、特にサウスポースタンスのボクサーにはよく見られる踏み込みだ。基本ではないのですが、おそらくサウスポーは経験的に知っているのでしょう。

このクロスステップ、スイッチヒッターならコンビネーションのひとつになりそうだが、そうでもない。そんなことが出来ていたのは知る限りマービン・ハグラーくらい。ハグラーの場合、相手がどっちへ動いたかと自分の足の位置関係から近いほうに自然に構えが移っていた。とても真似のできない、ちょっと信じられないようなナチュラルさだった。たとえば完成度の高いスイッチヒッター、チキータ・ゴンザレスとかナジーム・ハメド、今ならテレンス・クロフォードやケル・ブルックでも、明確に切り替える。

このことからもスイッチができるボクサーでも前方へのナチュラルなクロスステップはかなり高い技術になるかも知れない。

ただし、これをバックステップに使うことは比較的簡単だ。後ろの足を軽く後方へ下げ距離を外す技術をステップバックというが(上体をそるだけだとスウェーバック)追ってくる相手は半身なので、クロスステップバックなら、より速く、より余裕をもって後方に両足で歩いて距離を外すことができる。ただし逃げる一方だと見栄えが悪くなるので注意しないといけない。

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本気で打っていったら、本気でかかっていったら、目の前から消えた。気づくといつのまにか後ろに立っていた。なぜか床に寝かされていた。

武術では大げさに語られがち、こういった話はよく聞くことだけれど、よくよく考えてみれば、格闘技を習って上達していく過程では、当たり前に経験することだと思う、例えばボクシング、レスリング。

自分だってボクシングで、初めてのスパーリングは先輩の胸をかりるわけだけれど、まったく当たらないし、目の前から消える。消えたことも見えないし、気づけば目のまわりに星が煌いている、鼻からは赤く熱い液体が落ちる。

それが上達して、自分が先輩になると、まったく同じことを後輩にしている。自分の場合は特に打たれないことにこだわりがあったので、その辺のことは得意中の得意、実力者相手にもアンタッチャブルだった。

では今、自分がスパーリングなり、現役に挑戦したらどうなるだろう、と想像する。おそらく、初めてのスパーリングで味わった屈辱を、再び思い知らされることになるだろう。

何が重要か、目?勘?反射神経?たしかにどれもそうだが、足が最重要だ。

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瓢漂会
AF:無力化法
KV:崩し理論

クロフォードvホーン(ボクシングピープル

BoxNationやBBCのポッドキャストを聞いていると、今はゴールデンエイジ、そんなスーパーチャンピオン達を見れる我々は幸せだと言う。そこに名の上がるスーパーなチャンピオン達、ロマチェンコしかり、クロフォードしかり。そしてその3番目、4番目に呼ばれるのは、我らが井上尚弥Chだから、スゴイ、嬉しさ百倍だ。(といってもこの2つの局、メインコメンテーターが同一人物なんですが。)

さて、そのスーパーな人たちの中から今週は満を持してテレンス・クロフォードが久しぶりの登場。3階級目のタイトル挑戦です。迎え撃つは、いろいろ判定に物議はありましたが、レジェンド、マニー・パッキャオに判定勝利したオーストラリアから、ジェフ・ホーン。かつてラスベガスで不運な判定に泣いたジェフ・フェネックは米国での採点をけん制しますが、裏を返せばオーストラリアでのパック戦、判定勝利は地元採点だったのかと、ツッコミ入れたいところ。

クロフォードが無名のころからの盟友、デザートストーム、ブラッドリーはクロフォードの強さは調整力だと言います。それもコーナーやコーチのアドバイス無くとも自らアジャストしてしまう。出足は体格にまさるホーンの突込みに手をやくかもしれないが、すぐにホーンのリズムを見切るだろう、とのことです。

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左は世界を制す、ジャブの大切さは、語りつくせない。

最近のモンスター級チャンピオン達、GGG、クラッシャー(神の子に2連敗から復活)、そしてモンスター。共通するのはみんなジャブが強い。もちろん、ジャブが極端に少ないチャンピオンも探せばいる。それでも基本はやっぱりジャブだ。

そこで、ちょっと高度な話になるが、ジャブと足の運びについて触れてみたい。ここで何度も書いてきたが、基本的に放つパンチと同じ側の足の着地は一致しなければならない。左の拳と左つま先、右の拳と右つま先。
さらに、掘り下げて、その時の反対側の足と、体重を支えることについて。

まず、オーソドックスの右ストレート、サウスポーの左ストレートの場合。右(左)ストレートを打ったとき自分の体重は反対の前足、左(右)がその大部分を支えることになる。これはよくわかると思う。

ではジャブは?

これも実は反対の足が体重を支えるのが良い。つまり左(右)ジャブなら後ろ足の右(左)足になる。ちょっと異論があるかもしれない、左(右)ジャブを放つとき、踏み込む左(右)つま先と一致するまではわかると思うが、そのまま体重も前の左(右)に乗らざるを得ない気がする。特に踏み込みの大きい場合、後ろ足はまだ空中にあったりするし。

そこで重要になるのがパンチの方向と軌道だ。左(右)ジャブは自分の左(右)足上にあるのではなく、やや内側に来る、つまり的(相手)に向かっていく軌道となる。どうしてもステップインするから前足に体重の慣性が生じるが、後ろ足にもしっかり体重を支える役割を残してやらないといけない。イメージしやすいのはダブルのジャブ。一発目のジャブで前足に体重が乗ってしまっては、それに続く二発目は、ステップインができないし、軌道も限られ、おまけに手打ちになったりする。ところが後ろ足に十分残っていれば、相手の反応に応じて二発目のジャブは瞬時の軌道修正や、更なるステップインができる。

つまり、ジャブは自分の左(右)肩側から的(相手)に少し斜めに放たれ、ステップインは自分の肩幅を維持し平行に前に進む。よって支える体重は前後ではなく、肩幅分左右に分散されることになる。後ろ足にも横方向に支える体重が生じる。大きなステップインの場合は、従って、速い後ろ足の寄せが必要だ。フェンシングのステップのように。(余談だがブルースリーはモハメッドアリとフェンシングのステップを研究し、シュガーレイレナードはそのブルースリーのステップを取り入れた。)

体重を反対の足が支えることで連打ができる、連打がきく。

ではフックやアッパーは、これらこそ、前足に体重を乗せがちだが、そうではない。ジャブと同じ理論を適用すべきだ。そうしないと、前述の通り次のステップができないし、できても反対側のパンチだけになる。ここぞのチャンスに詰めが、追い込みが甘くなり、相手に逃げる隙を与えることとなる。

よくよく研究しなければならない。

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いよいよ明日井上Chが3階級制覇に挑みます、バンタムに上げ間もないし、良い相手が選べたかもしれません。といっても長身のマクドネル、並ぶと背の高さの違いが際立ちます、高身長のスパーリングパートナー探しに苦労したようですが、同じ英国からホープ、階級上のハムザを向かえ、まぁその点抜かりのないことでしょう、一発KO狙い。

英国のChが日本で防衛戦をするのはめずらしいようですが、英国のポッドキャストBoxNation(ちなみに、スパーリングパートナーのハムザはBoxNationのインタビューで日本での経験はすばらしかった、色々なことが学べた、生まれ変わったようだと感謝を述べてます)やBBCを聞いても、やはり井上Chの圧倒的有利は誰もが認めるところ。マクドネルはすでに7回もタイトル防衛し、そのほとんどが敵地。ソリスとの2回の防衛戦は負けたとの見方が多く、不可解な判定と、バッティングによる不成立。マクドネルは小さい相手をやや苦手としていることと、インサイドに入ってくる相手に頭を下げる傾向があること、また井上Chがボディブローを得意とすることから、マクドネル防衛はそのソリス2戦目のバッティングによるストップしかない、とまで。

全米ライブ中継(ESPN+)決定の井上Chはタイトル獲得を前提に、WBSSのバンタムバージョンに出場の意向とか、そこにはライアン・バーネット、エマニュエル・ロドリゲス、ゾラニ・テテといった超一流のチャンピオン達とのトーナメントです。

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絶対に見逃せない戦い

クラス最強のリナレス(マイキーいるけれど)とボクシング最強のロマチェンコがいよいよです。

ボクシング史上最高傑作の呼び声高きロマ、もはや比べるは映画マトリックスの動きのロマ、相手が次々と「ノー・マス」のロマ、3階級制覇をかけリナレスに挑みます。
リゴンドーがそうであったように、今回は不利なサイズを背負います。

我らがリナレスはすでに3階級制覇済み、ロマがプロに転向する前、その期待はリナでした。

絶対に見逃せない一戦なのです。

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WBSSクルーザー級トーナメント、モハメッドアリトロフィーをかけたガシエフとの決勝戦は、ウシクの練習中の肘のケガにより延期になりました。幸い大怪我ではないようなので、リスケを待つばかりです。

ウクライナと言えば、開拓者はやはりクリチコ兄弟、そして今やボクシング史上、最高傑作と言われるロマチェンコを輩します。そしてウシクやライトヘビーのグウォジクとタレントが揃います。

個人的好みですが、今、現役ボクサーの中でウシクは痺れます。カッコイイのです。そのカッコよさは、ロイ・ジョーンズJr、ナジーム・ハメド、セルヒオ・マルチネスの系統、あくまでも個人的見解です。シュガー・レイ・レナードの華麗さとは違う、マーベラス・マービン・ハグラーのカッコよさ、自由なんです。

ロイはノースタイルと呼ばれ、ハメドは革命的でした。2人ともボクシングの基本がないと言われましたが、そんなことはありません。ボクシングの守破離で飛びぬけて離れたようなスタイルでした。
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今はウシクが面白いです、前述の3人と違うのは、打ち終わりにしっかり両腕で頭部をはさむようにガードポジションを作ることです。観の目だけでなくガードのリスクマネージメント、ハグラー系、それは考え方を変えさせられるほどのインパクトです。




マイキー・ガルシアの登場です、4階級めのタイトル挑戦です。クロフォード去りし後のチャンピオンは無敗のリピネッツですが、オッズはおそらくガルシアに大きく傾くことでしょう。

どうやらリナレスとのドリームマッチはこれでなさそうですが、次なるターゲットはさらにクラスをあげてキース・サーマン、ホーンからのタイトル奪取を目指すテレンス・クロフォードとのスーパーマッチ。そのためにも、いわゆる「絶対に負けられない戦い」なのです。このクラスでは3戦目、レイオフ後のカムバック戦と、前回の昔の名前ででているブローナー戦を無難に通過してきました。

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