ファイト武録

月下
聖杯伝説 宝物み〜つけた! Since 2005
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技術

手の内のケンカ

5本の指で掴む、握るという行為では、わざわざ自分の手を見なくても、親指と残り4本が対となるのは良くわかる。親指がなければ、そもそも掴むことはできなくなってしまいます。

では対になる4本は?

最近知ったのことですが、4本指の中で掴む、握るには、特に中指、薬指が主役となるそうです。

数ヶ月前に左手の中指付け根を傷めて、最近だいぶ回復しつつあるのですが、まだ痛みは残ります。

そんな中指にとても苦痛な稽古があります。

上げ手の稽古です。

相手の上げる手を押えようとすると、痛めた中指に負荷がかかり、とても痛く、押えるどころじゃありません。

ところが上手な人の上げ手では痛みを感じないからとても不思議に思いました。

それでよくよく観察すると、力で上げようとしている手をしっかりと掴んで押えようとすると、親指と(中、薬)指を観察者により異なりますが支点、力点、作用点のうち2点に利用した強いテコがかかります。瓶ビールを栓抜きで開けるような感じです。

つまり逆に考えれば、通常の力で上げようとした場合、その手の内にかかるテコがかかるゆえに抵抗できるようです。つまりそのテコより握りが強ければ抑えられるし、弱ければ上げられてしまう、または手解きになって切れてしまいます。

実に面白い、私の力抜き原理の証明と照らし合わせても、ナルホド、たいへんに興味深い考察になります。

瓢漂会

そこんとこ

出来るかぎり具体的であって、言葉で説明して伝えるようにしていますが、どうしたって自分で会得しなければならないところは残ります。

例えば、いかに力を抜くことの何が良いのか、言葉で説明し、数学式を見せ、絵に物理を描いて。頭で理解しても体はその通りに動かすことができません。

実際に力を抜いてうまくいったことを積み重ねていくうちにようやく、頭に追いついてきます。体で覚える。

合気上げ、物理的な証明は示しましたし、それがわかって感動さえします。ところがやるとなると壁に当るかもしれない。そういった時に、体で覚える過程がどうしても必要なようです。

幸い手の内のこと、掌は最も敏感な感覚器のひとつです。押えたときに手の平を研ぎ澄まさせて感じ取らなければなりません。

どうしたって時間はかかるのです、数多く掴むしかありません。私も只管、繰り返し、繰り返し、同じことを感じ取ってやっとその仕組みがわかりました。

感覚鋭く、アンテナは常に立てておきましょう。

瓢漂会

小手への集中力なら

2013年5月の「小手への集中力とは」という投稿があります、アクセスが多いので久しぶりに自分で読み返してみると、驚きました!

これは小手合気を間接証明を終えた時よりもずっと前のことです、すばらしいことを書いていたではありませんか!

原理そのもがまだハッキリとわかっていないにも関わらず、すでにこの時、そのやり方が経験的、実験的、感覚的にここまで煮詰まっていたとは。それは証明後の今のものとほとんど変わりがありません!

裏を返せば、この時ここまで進んでいながら、その理由がはっきりとわかるまでに長くかかり過ぎてしまった、ということでしょう。

原理は証明した通りですが、そのやり方をもう少し具体的に当時の文章に補足するのなら、

当時の通り、小手への集中力は上げるための力ではありません。手首に近い小手を捕られる上げ手のような場合、小手に力を集約するには、やはり朝顔の手が有効です。力感を求めるまったく必要はなく、肩の力を抜いてノビノビと朝顔を開くようにすれば、小手には十分に力が集中しています。あとはそれを保ったまま上げるだけです、動作の動き出し前後、つまり準備(掛けるところ)と上げ始めにはコツが少々いりますが工夫してみてください。

他に注意するのは当時と同じで、肩や肘、腹筋、背筋、脚、どんな力であってもそれを使って相手の手を上げようとしてしまっては、相手にとってぶつけ返す的をくれてやるようなものです。相手を持ち上げようとせず、肩の力を抜いてゆっくり自分の手を上げてゆくのが、これも、もう一つのコツになります。

瓢漂会



ゆっくりと上げ手

考えてみれば当たり前のことであります。

技術を身につけるなら、それがどんな技術であっても最初はゆっくりと丁寧に学んでいきます。

ここのところ瓢漂会の稽古は、できる限りゆっくりと上げ手を行っていました。するとどうでしょう、いろいろこれまで気付かなかったことが、細かいところで特に得るものがありました。

サッと、やってしまうというのは、それはそれでありだと思いはしますが、そういった細かいところに気づかず、ということになってしまい、もったいない。どうして気づかないって、サッとやってしまうと単純に速すぎる、気づくものも気づかず、そんな短すぎる観察時間ではわかるものもわからない(そっか、隠すならサッとやってしまえば良いか)。

速い、というのは、それが本当に技術なのか、技術ではあるのでしょうが、その技術がどれだけ上手なものなのか。速いと、タイミングであったり、スピードであったり、力という要素が多く、その中から技術のところだけ取り出して向上するのが難しくなります。

ゆっくりだと、ごまかしがききません。スピードなしにタイミングも皆無、、おまけに力を使っていれば、使っているのがよく自覚できます。力使い過ぎだなと反省できます。じゃぁどうやったら上げることができるだろうって、技術に向き合うことができます。上げながら途中で修正も、2度、3度とかけ直すこともできるようになります。目をそらしてはいけないのです。

どんな技術もゆっくりと丁寧に練習をかさね、少しずつ、少しずつ、肩の力が抜けて時間をかけて向上してゆきます、無駄なもおのが削れ、シンプルに速く、早くなってゆきます、それが上達、ではありませんか。

もしあなたが、あるいはあなたの手がすっと揚げられてしまうなら、ゆっくりとやってみてください、ゆっくりやってもらってみてください。するとそれまで知らなかった発見がたくさんありますよ。

きっと。

瓢漂会

そのままの形で

そのままの形で吹っ飛ばされる、そのままの形で倒される。

これはいったいどういったことだろう、と不思議に思う人もいるかもしれない、むしろ、一瞬でも、そういった疑問が浮かぶ人は多いかもしれません。

私の術理では、そのままの形で倒してしまうことが、大前提の一つですし、逆にそのままの形でなく倒すにはどうすれば良いかと、研究の対称となってしまいます。

その形のまま倒すから倒せるのですし、その形のままだから吹っ飛ばしたりと、その可能性は広がるのです。そしてそのままの形をいかに作るかが、瓢漂会の生命線です。そこには無限の技の可能性が潜んでいるのでしょう。

手の内

手の内の効用、長年、それこそ10年以上、ほぼ毎日300回の木刀素振り。思わぬ効果が。

合気道や大東流では掴まれたことを利用すると言いますか、掴まれたほうが有利と言いますか、それに応じた技も多く、そちらのほうが簡単だったりします。

ではこちらから掴むとなると、その難しさがはるかに増すのは多くの方が感じることではないでしょうか。

思うのですが、これはやはり掴むことでついつい力をかけてしまうのが大きなことなのではないかと推察しますが、なんと握力も薄い私がその手の内に気づくこと、コツと申しましょうか、がありました。

つかみ手は締めるのも良くありません、もちろん弛める、でもありませんし。固定するのだけれど、それでいて手の中で遊ばせる感じ、と言ったらよいでしょうか。

技ひとつにしても、相手や接点との位置関係、角度、状況は刻々と変化します、それにあわせて握りも変化させなければいけません。それでいて前述の固定しつつ、遊ばせつつ。

どうやら冒頭で述べた、素振りの賜物でしょうか、そんな握りを知らず知らずのうちにやっておりました。

素振りするなら、重いもの軽いもの、長いもの短いもの、そして特に、と思うのですが、太いもの細いもの織り交ぜてやるのがよろしいのではないか、と思う今日この頃です。


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