少し前、新聞で元自衛隊出身という人の文章を目にしたことがありました、その人にとっては概ねとても良い経験になったというようなポジティブな内容だったと思います。訓練の一環として夜中とか、時かまわずたたき起こされることがあり、どんなときでもすぐスイッチが入るように鍛えられたそうです。
実感として危機と隣り合わせにない平和な日常生活、そういった訓練はよほど何度も何度も繰り返さないとなかなか身につけるのは難しいことでしょう。
格闘技や武術をやっていると、生活と一体となっていないといけない、ということが良く言われます。街を歩いていても頭上に気をつけたり、左右を確認したり。人と良くぶつかる、なんていうようじゃまったくお話になりません。武術を始めて人とぶつかることがなくなった、と自慢する人がいますが。そもそもそれまでぶつかっていたようでは、センスとか才能が疑われてしまいます。まあ気づいただけよかったです。
さらに細かくみていくと、格闘技などでは、打撃なら自分の打撃が相手にヒットしたその直後に気を抜いてしまいがち、しめた!やった!と思った瞬間が危ない。そういったことはやはりスパーリングなり実戦を経験して初めて学べることでしょう。ミット、サンドバッグ、コンビネーションを打ち終えた瞬間、もう一工夫、頭を振るなり、ポジションを替えるなり欲しいところです。
ボクシングならマスボクシングという、寸止めのスパーリングに近い練習がありますが、これはなかなか熟練者でないと難しい。本物(スパーリング)を知ったうえでないと、模倣は模倣、ウソになってしまいがちなのは、そういった理由からです。
それを型稽古の武術ではもっと難しいことになります。体術の熟練者がなんでもありの格闘技に挑戦し数十秒でKOされた、というような話を聞きました。勘違いは大怪我の元です。謙虚でありたいものです。
瓢漂会
実感として危機と隣り合わせにない平和な日常生活、そういった訓練はよほど何度も何度も繰り返さないとなかなか身につけるのは難しいことでしょう。
格闘技や武術をやっていると、生活と一体となっていないといけない、ということが良く言われます。街を歩いていても頭上に気をつけたり、左右を確認したり。人と良くぶつかる、なんていうようじゃまったくお話になりません。武術を始めて人とぶつかることがなくなった、と自慢する人がいますが。そもそもそれまでぶつかっていたようでは、センスとか才能が疑われてしまいます。まあ気づいただけよかったです。
さらに細かくみていくと、格闘技などでは、打撃なら自分の打撃が相手にヒットしたその直後に気を抜いてしまいがち、しめた!やった!と思った瞬間が危ない。そういったことはやはりスパーリングなり実戦を経験して初めて学べることでしょう。ミット、サンドバッグ、コンビネーションを打ち終えた瞬間、もう一工夫、頭を振るなり、ポジションを替えるなり欲しいところです。
ボクシングならマスボクシングという、寸止めのスパーリングに近い練習がありますが、これはなかなか熟練者でないと難しい。本物(スパーリング)を知ったうえでないと、模倣は模倣、ウソになってしまいがちなのは、そういった理由からです。
それを型稽古の武術ではもっと難しいことになります。体術の熟練者がなんでもありの格闘技に挑戦し数十秒でKOされた、というような話を聞きました。勘違いは大怪我の元です。謙虚でありたいものです。
瓢漂会